とあるゴリラの備忘録

某大学18卒でコンサル就職予定のゴリラが色々と書き綴っていきます。お手柔らかにお願いします。

教養を身に付ける具体的なメリット

大学4年間を振り返ってみると、ほとんど授業には出席せず、テスト前だけ必死に勉強して、単位を取得するという、典型的なダメ学生でした。なぜそのようなことをしていたのかというと、「どうせ大学で学ぶ教養などは、将来役に立たない」と高を括っていたからだと思います。
しかし、落合陽一さんの『日本再興戦略』を読んだことをきっかけに、一見なんの役に立たないような教養が、実は大切なのではないかと考えるようになりました。色々なサイトを見ても抽象的な表現が多かったので、今回は、自分が考える「教養を身につけること」の具体的なメリットを並べていきます。

1.広く深い思考力が身につく

落合さんは、テクノロジー分野だけではなく、歴史や宗教など色々な分野に精通しており、正に教養人と呼ぶに相応しい人だと感じました。そして、幅広い知識を持つことで、様々なことに考えを巡らせることができます(広い思考力)。そして、幅広い知識を組み合わせることで、一分野について深く思考することができます(深い思考力)。例えば、今後世界がどうなっていくか考える時に、テクノロジーや歴史、政治などの知識を掛け合わせることで、深 い考察が可能となり、様々な面から自分の主張に説得力を持たせることができるのです。

2.様々なチャンスが広がる

最近、「読書量と年収には相関がある」という記事を見つけました。読書を通じて教養が身につくと考えると、教養を身につけていくことで、出世のチャンスが広がるかもしれません。また、教養は万国共通で不変のものが多いと思います。それゆえ、外国の方との会話も弾む可能性が高くなり、海外でも活躍するチャンスが広がっていくと思います。

 3.単純にカッコいい

やはり、知的な人はカッコよく見えるし、憧れの対象になります。誰でも他人から好かれたり、尊敬されたりすることは嫌じゃないはずです。不純な動機かもしれませんが、教養を身につけようと思うキッカケに、これ以上のものはないと考えています。
このように、教養を身につけることは、多くのメリットをもたらしてくれると思います。そして、大学は教養を学ぶ場所として最適だと思うので、まだ学生の人はしっかり授業に出席することをオススメします。
自分も出席しなかったことを後悔しているので、まずは読書を続けて、少しずつ教養を身につけていきたいと思います。
 
以上

【書評】『日本再興戦略』は、これからの日本の指南書

 今回は、落合陽一さんの新作、『日本再興戦略』についての書評です。前作の『超AI時代の生存戦略』から気になっていた落合さんの新作だったので、発売後速攻購入して読んでみました。

 

uhouho-golira.hatenablog.jp

 

 

 

概要

 

全体としては、

これまで、欧米に習い発展してきた日本ですが、成長が止まっていき、時代が変化していく中で、これまで通りではうまくいきません。日本を再興するため、①欧米と日本について見直していき、日本に何が向いているのか見極める、②テクノロジーが今後どのように世界を変えるのか把握する、③これらを考慮した上で、これまでの考えをアップデートし、日本を再興する戦略を考える

といった流れで筆者の考えがまとめられています。

特に印象深かった点をまとめてみたいと思います。

 

西洋=個人、二分法的な考え

 

そもそも、筆者は欧米という考えを否定しているため(欧州と米国を分けて使うべきだと主張)、西洋と表しますが、西洋は近代、「個人」という考えが生まれます。そして、個人と個人以外で分けるような二分法的な考えが主流になりました。しかし、東洋思想では、二分法的な考え方はなく、むしろ調和を大事にする考え方だったので、西洋との相性が悪いことは言わずもがなだと思います。そして、あまり理解もせず日本に輸入し、無理に「個人」を目指すようになった日本は、自ら依存を切り離してしまったのです。

 

日本にはコミュニティの考えが必要

 

それでは、どうすべきなのかというと、日本はコミュニティ(集団)を意識するべきだと主張しています。日本は、中央集権型よりも、地方自治体にある程度権限を持たせ、多くの自治体(コミュニティ)を存在させた方が向いているのです。これは、歴史的にも、非中央集権で地方自治中心であった徳川時代が300年もの間続いたことからも分かると思います。

 

ブロックチェーン技術が肝になってくる

 

このように見ていくと、今流行の仮想通貨などに用いられるブロックチェーン技術は日本に相性がいいことがわかります。仮想通貨やポイントカードなどのトークンが広がっていくトークンエコノミーが生まれることで、ICO等により、自治体でも容易に財源が調達できるようになります。それゆえ、中央集権から脱することができると筆者は考えています。さらに、シリコンバレー発の企業(アップルやAmazon等)が日本のプラットフォームになっており、搾取されている現状を、トークンエコノミーによってローカルな経済圏がうまれることで、ひっくり返すことができると考えています。要するに、ブロックチェーンによって政府の管理が必要なくなるように、ローカルな経済圏ができると、これまでのシリコンバレーのプラットフォームが必要なくなるのです。

 

 

感想

 ここでは落合さんの考える日本再興戦略の一部しか紹介しませんでしたが、他にも色々な考えがまとめられています。

所々、信憑性が疑わしい所もありますが、優秀な人がどんなことを考えているのか、思考プロセスに触れる機会としては良書だと思います。

また、落合さんの幅広い教養に驚かされました。幅広い教養を持つことで、色々な方向からロジックを組み立て、自分の主張に説得力を持たせることができることを感じ、そういったところに落合さんに魅力を感じるのだと思いました。



以上

飲食店で感じた「気遣い」への違和感

先日、某ファストフード店でコーヒーを注文し、10秒後くらいに「大変お待たせいたしました!」と言われコーヒーを渡されました。内心、「全然待ってないし、むしろ早すぎるでしょ」と思いながらもコーヒーを受け取りました。このように日本の飲食店等のサービス業では、気遣いに違和感を感じることが多々あります。
 

過度の気遣い

本来気遣いは、相手の気分をよくするため、様々なことに配慮することだと思います。これは、日本人の特徴でもあると感じていて、とても誇らしく思います。しかし、それが行き過ぎると、相手も気分よくはならないでしょう。なぜなら、相手に自分が気を遣っていることがわかってしまうからです。「あー、こいつ気を遣ってんだな」と思ってしまうと、申し訳ない気持ちになり、どちらも得をしません。サービス業では気遣いは必須のスキルだと思いますが、過度な気遣いは違和感を感じるどころか、不快な思いをすることさえあります。難しいことだと思いますが、不快に感じない程度の絶妙な気遣いをすることが、必要なことなのでしょう。
 

表現のテンプレート化

過度の気遣いは、気を遣うという努力が見えるため、まだマシだと思います。しかし、先ほどのように待ってもないのに「大変お待たせいたしました」と言ったり、大したことをしていないのに「大変申し訳ございませんでした」と言ったりするのは、気を遣っているのではなく、気を遣っているように見せかけ、ただテンプレートを読んでいるだけのように感じます。明らかにおかしい気遣いの表現を言うということは、そこにその人の思考・判断が入っていないと考えられます。つまり、気遣いの本来の意味である「様々なことに配慮する」ということができていません。こういったところに、私は違和感を感じていたのだと思います。
 
このようなテンプレの表現をしているだけでは、すぐに機械に置き換えられてしまうでしょう。しかし、人間のことは人間が一番わかっているはずです。今一度、気遣いについて見直していくべきだと思った日でした。
 
 
以上

【書評】「イシューからはじめよ」を読んで生産性UPしよう

 

今回は、マッキンゼー出身で、ヤフーのCSOを務める安宅和人氏の『イシューからはじめよ』の書評です。コンサルをやる上では必須の一冊という声が多かったので、読んでみました。

 

 

感想としては、コンサルだけでなく、多くの人にも役立つ本だと思いました。問題解決を生業にする人には特に実用的だと思いましたが、ちょっとした自分の悩みの解決にも活かせるところもあり、非常に良かったと思います。それでは、印象深かったところを紹介していきます。

 

問題を解くより、問題を見極めることが大事

 

多くの人は、問題の解決に躍起になり、おろそかにしがちですが、筆者は問題を見極めることが大切だと主張します。要するに、自分がこの問題の答えを出す重要性が高いかどうか、つまりイシュー度が高いかを判断するのです。そうすると、やることが明確になり、無駄なことをしなくなるため生産性アップするのです。

筆者は、「根性に逃げるな」という名言を残していましたが、ただむやみに働くのではなく、いかに限られた時間で最高の成果を出すかが大切だと主張しています。そのためには解くべき「イシュー」を見極めるということが必須なのだと思います。

 

イシューの条件

 

そんなイシューの条件として筆者は以下の3つの条件を挙げています。

 

1.本質的な選択肢…答えが出ることで、その後に大きく影響与えるもの

2.深い仮説がある…常識、前提を否定する等して、仮説を生み出すことができるもの

3.答えを出せる…答えを出すことが難しいものは実証しようがない

 

また、イシューを見つけるためには、一次情報に触れることや、基本情報(競合、新規参入、代替品、上流下流、技術、法制など)をスキャンすることが大切ですが、集めすぎ・知りすぎはイノベーションを阻害してしまうため危険だと筆者は主張します。

 

仮説は、ストーリーライン作りと絵コンテ作り

 

次の段階では、仮説を組み立てていきます。その中で、ストーリーライン作りと絵コンテ作りという作業があります。ストーリーライン作りでは、イシューと仮説が、どのような論理と分析で実証できるか逆算して考えます。イシューを分析可能になるまで細分化し、それらをどのように組み立てれば論理的に実証できるか検討します。

具体的な組み立て方として、なぜ〇〇なのかを並べ論理を補強していくWhyの並べ立てと、課題の確認→課題の深掘り→結論の順に並べていく空・雨・傘の並び立てが紹介されています。

絵コンテ作りでは、どのような分析結果(グラフや表)が必要か考えていきます。「どんな結果が欲しいのか」「どんなデータがあればサブイシューが実証できるのか」というイシューから始めることを意識すべきだと主張しています。

 

情報収集は粘り強く

 

仮説の実証のため、情報収集をしていきますが、自分の欲しいデータがない場合が多く出てきます。そんな時、簡単にあきらめるのではなく、頭を使って何とか導き出すことが重要です。例えば、構造化してフェルミ推定をしたり、実際に動いてみて検証したり、他人に聞きまくったりすることができると主張しています。

 

 

感想

 

この本を読んで、生産性アップのためには逆算の考え方が必要なのかなと思いました。ゴールから逆算して何が必要なのかと検討することで、無駄を省き、ゴールへ一直線に進むことができます。ただ、このやり方は、いきなりできるようになるものではないと思います。普段から意識していくことで少しずつ身についていくものだと思うので、まずは意識することから始めていこうと思います。

 

 

以上

なぜNewsPicksの本は面白いのか?

堀江貴文さんの「多動力」、前田裕二さんの「人生の賞賛」、佐藤航陽さんの「お金2.0」など、最近話題になっている本は、ニュースアプリ『NewsPicks』が手掛けたものが多いという印象を受けています。なぜここまで爆発的な人気を誇っているのかということについて、私は二種類の競争が関係していると思っています。以下で考察していきます。
 

1.ネット世界での競争

本を出版することは、一般人には難しいため、ある程度著名な人が本を書くのが一般的だと思います。そして、編集者等とのやり取りを経て、書店に本が並ぶことになりますが、そこで初めて市場にさらされるため、売れる本もあれば、売れない本もあるといった状況です。そこでは、消費者目線では、著者のブランド力が主な基準になると思いますが、コンテンツの面白さが筆者のブランド力に比例するとは限りません。個人的には、一か八かのギャンブルに近いものがあると思っています。それに対し、NewsPicksは、ネット世界という情報が溢れている世界で、多くのユーザーを獲得しているという実績があります。つまり、NewsPicksは本を出版する前から、面白い情報を与えてくれるという信頼や、ブランド力を得ているということになります。
 

2.NewsPicks内での競争

さらに、NewsPicksでは、独自に記事を作成して配信しており、NewsPicks内でも「Picks」という「いいね」に似た機能があるため、人気な記事とそうでない記事が生まれています。また、NewsPicksの特徴でもある記事のコメント欄にも、多くの人から賛同を受けるコメントがわかることで、人気コメンテーターのような人も誕生しています。このように、NewsPicks内でも市場原理をうまく用いることで、ユーザーの関心を知ることができ、人気が高いものを本として出版していくことができます。
 
まとめると、ネットでの競争+NewsPicks内での競争により、面白い情報があると期待させ、実際に多くの人にとって有益な情報を提供することができるため、NewsPicksが手掛ける本が売れるのではないかと考えています。
 
個人的にもNewsPicksのファンなので、今後もアプリや出版本に期待していきたいと思います。
 
 
以上

コインチェック騒動における真の勝者

インチェックから約580億円相当のNEMが盗まれ、取引がほとんどできない状況が続いています。多くの人が損をして、絶望していると思いますが、そんな中で、得をした人達もいると思っています。それが、AbemaTVです。なぜAbemaTVが得をしたと考えるのか書いていきたいと思います。
 

1.新規ユーザーの獲得

まずは、純粋に新規ユーザーを獲得することができたのではないかという点です。コインチェックはビットコイン取引アプリでNo.1であるため、今回の騒動で被害を被る人はある程度多いのではないかと予想できます。そして、今回の騒動では、自分の資産がなくなる可能性もあるため、コインチェックユーザーは気が気でなかったでしょう。どうなっているのか早く知りたい人が多くいる中、唯一記者会見をライブで見ることができたのがAbemaTVでした。今まで利用していなかった人でも、AbemaTVをダウンロードするインセンティブが働くのは自明のことだと思います。また、この仮想通貨ブームの世の中で、約580億円が盗まれたという前代未聞の事件に興味を持っている人は多かったと思います。そういった人達も、AbemaTVをダウンロードしたのではないかと考えています。

 

2.ブランドイメージの上昇

先ほど言ったように、記者会見をライブで見れたのは、AbemaTVだけでした。あらかじめ決められたスケジュールに沿ってしっかりと進めていくテレビ局とは違い、柔軟に対応することが可能であったAbemaTVの良さが見えたと思います。これは、AbemaTVを運営するサイバーエージェントベンチャー気質が影響したのではないかと思います。素早くユーザーが求めるものを提供し続けていく必要のあるベンチャーの世界では、典型的な日系企業ができないようなことをすることができるというメリットがあります。今回は、そんなAbemaTVの良さが見えたため、ブランドイメージが上昇したのではないかと思っています。
 

3.新しいメディアへの期待度上昇

これは、AbemaTVが直接得をした訳ではないですが、既存のメディア・マスコミの印象が下がったため、相対的に新しいメディアが期待されるようになるのではと推測しています。私は、今までしっかりと記者会見の内容を確認してきませんでしたが、今回記者会見を見たところ、記者の質問が「責任追求」ばかりだということに気づきました。もちろん、どう責任を取るのかなどは知りたいですし、コインチェックに落ち度はありますが、コインチェックも被害者であり、一番悪いのは犯人のはずです。
また、新しい技術やサービスは失敗を繰り返しながら成長していくものだと思っています。だからと言って何回も失敗をしていい訳ではないですが、今回の記者会見では、新しいチャレンジをした人の失敗を徹底的に叩いているように見えてしまいました。今後チャレンジしていこうとしている人達にも影響が出てしまうのではないかと思ってしまいます。
このような既存メディアのあり方に異を唱えるようなメディアとしてAbemaTVには期待していきたいと思います。
 
 
以上

アイドルオタクに学ぶ周りを気にせず行動する方法

皆さんは、電車などでおじさんがアイドルのグッズを身に付けていたらどう思いますか?人それぞれだと思いますが、私は、「メンタル強いなー」と感じます。一般的に、アイドルオタクはあまりいい印象を持たれないと思いますが、その中でも自分を貫き、アイドルを応援し続ける姿勢には、もはや尊敬の念を感じずにはいれません。今回は、そんなアイドルオタクについて考察していきたいと思います。

 

3種類のアイドルオタク

 

 

私はあまりアイドルに関して詳しくないですが、アイドルオタクをしている人は、周囲から何らかの反対があると思います。家族であったり、世間の目であったり、多かれ少なかれあるものだと思っていますが、その中でも活動を続けていくためには、周りを気にしない姿勢をとらなければならないはずです。そこで、アイドルオタクを3つのタイプに分けて、それぞれが周囲の声にどのように向き合っているのか、想像ベースですが考察していきます。

 

1、そもそも周りを気にしない

 

このタイプは、周りの声など全く気にせず自分を貫くことができるタイプだと思います。もともとメンタルが強い才能型と呼ぶことができるでしょう。周りは周り、自分は自分と割り切ってしまい、恥など感じないタイプの人だと思います。

 

2、周りを気にするけど、アイドルにかける思いが強すぎる

 

おそらく、アイドルオタクはもともとメンタルが強い人だけではないはずであり、本来メンタルが弱い人もいると思いますが、そういった人は、アイドルへの思いが強すぎて、周りの声を受け入れながらも自分を抑えきれないのでしょう。このタイプは、葛藤の末、行動に移すことができた努力型に分類することができると思います。人間は、「好き」を突き詰めれば周りをあまり気にせずに、勝手に行動してしまうのでしょう。

 

3、周りに同じような人がいるため、気にならない

 

最後に紹介するのが、アイドルオタク同士で集団を作ることで、内部に閉じこもる団結型の人たちです。アイドル好きの母数が増えてきたことや、SNSの発展などで、容易に同じアイドルを好きな人たちとつながることができるようになりました。そして、その集団内で強固な団結力を作ることで、集団内部に閉じこもり、外部の声をシャットアウトしてしまうことができるのでは、と感じています。

 

学べること

 

 

おそらく、「周りの声が怖いから、チャレンジすることができない」と感じたことがある人がいると思いますが、そういう人たちはアイドルオタクから学べることがあると思います。もともと、メンタルが強くなくても、自分の「好き」をどんどん突き詰めていくと、自然と行動せずにはいられなくなったり、仲間を見つけたりすることで周りの声は聞こえなくなってくるものだと思います。ぜひ、アイドルオタクの姿勢を真似してみてはいかがでしょうか。

 

 

以上