とあるゴリラの備忘録

某大学18卒でコンサル就職予定のゴリラが色々と書き綴っていきます。お手柔らかにお願いします。

コインチェック騒動における真の勝者

インチェックから約580億円相当のNEMが盗まれ、取引がほとんどできない状況が続いています。多くの人が損をして、絶望していると思いますが、そんな中で、得をした人達もいると思っています。それが、AbemaTVです。なぜAbemaTVが得をしたと考えるのか書いていきたいと思います。
 

1.新規ユーザーの獲得

まずは、純粋に新規ユーザーを獲得することができたのではないかという点です。コインチェックはビットコイン取引アプリでNo.1であるため、今回の騒動で被害を被る人はある程度多いのではないかと予想できます。そして、今回の騒動では、自分の資産がなくなる可能性もあるため、コインチェックユーザーは気が気でなかったでしょう。どうなっているのか早く知りたい人が多くいる中、唯一記者会見をライブで見ることができたのがAbemaTVでした。今まで利用していなかった人でも、AbemaTVをダウンロードするインセンティブが働くのは自明のことだと思います。また、この仮想通貨ブームの世の中で、約580億円が盗まれたという前代未聞の事件に興味を持っている人は多かったと思います。そういった人達も、AbemaTVをダウンロードしたのではないかと考えています。

 

2.ブランドイメージの上昇

先ほど言ったように、記者会見をライブで見れたのは、AbemaTVだけでした。あらかじめ決められたスケジュールに沿ってしっかりと進めていくテレビ局とは違い、柔軟に対応することが可能であったAbemaTVの良さが見えたと思います。これは、AbemaTVを運営するサイバーエージェントベンチャー気質が影響したのではないかと思います。素早くユーザーが求めるものを提供し続けていく必要のあるベンチャーの世界では、典型的な日系企業ができないようなことをすることができるというメリットがあります。今回は、そんなAbemaTVの良さが見えたため、ブランドイメージが上昇したのではないかと思っています。
 

3.新しいメディアへの期待度上昇

これは、AbemaTVが直接得をした訳ではないですが、既存のメディア・マスコミの印象が下がったため、相対的に新しいメディアが期待されるようになるのではと推測しています。私は、今までしっかりと記者会見の内容を確認してきませんでしたが、今回記者会見を見たところ、記者の質問が「責任追求」ばかりだということに気づきました。もちろん、どう責任を取るのかなどは知りたいですし、コインチェックに落ち度はありますが、コインチェックも被害者であり、一番悪いのは犯人のはずです。
また、新しい技術やサービスは失敗を繰り返しながら成長していくものだと思っています。だからと言って何回も失敗をしていい訳ではないですが、今回の記者会見では、新しいチャレンジをした人の失敗を徹底的に叩いているように見えてしまいました。今後チャレンジしていこうとしている人達にも影響が出てしまうのではないかと思ってしまいます。
このような既存メディアのあり方に異を唱えるようなメディアとしてAbemaTVには期待していきたいと思います。
 
 
以上